解決事例
2026/09/02

立退交渉と土地売却により換価分割に成功した事例

事案の概要

被相続人名義のアパート(賃貸用収益物件)と土地について、まずは当事者間で遺産分割協議を行いましたが、合意に至らず。当事務所にご相談がありました。

当方のご依頼者様はアパートが老朽化していたことから土地建物を売却したい意向でしたが、相手方は当該アパートと土地をそのまま維持したいという意向でした。

遺産分割調停において、当方からはアパートが老朽化し、入居者も少なく収益物件としての将来性はないこと等を説明し、好条件で土地を購入してくれる不動産業者を探すことを提案しました。
また、相手方の同意のもと、弁護士が入居者に対する立退交渉を行い、一定の立退料を支払うことで数か月で全者の退去が完了し、アパートを解体できる状況までもっていきました。

そうしたところ、更地となった土地について複数の購入希望者が現れました。これにより、より売却代金の高い業者に対して好条件で売却を行うことができ、換価分割(売却代金から諸経費を除いた額を相続人間で等分する)ができました。

解決のポイント

遺産分割の方法について争いがある場合であっても、現実的かつ双方にとってメリットのある提案ができれば話し合いでの解決ができるケースがあります。

今回は、当方が収益物件の将来性がないことを丁寧に説明し、入居者との立退き交渉という難しい対応を迅速に行うことを約束したことから相手方の態度も軟化したものと考えられます。また、弁護士がこれまでの経験をもとに不動産の買手候補を探したことにより、好条件(相場価格よりも高い額)での売却先を選定できたことが幸いしました。

 

© 真鍋・日隈法律事務所